東芝セミコンダクター社は、「SpursEngineパートナーズ会」を発足させ、2008年7月25日開催の「SpursEngine Developers Forum 2008」に先立ち、同日に第1回のミーティングを開いた。SpursEngineパートナーズ会は、東芝が開発した「Cell/B.E.」の設計資産を継承するメディア・ストリーミング・プロセサ「SpursEngine」を利用してビジネスを展開するサード・パーティの集まりである。参加企業には、ソフトウェア/ハードウェア開発ベンダー、開発ツール・ベンダー、アプリケーション開発ベンダー、システム・インテグレータなど、合計12社が名を連ねる。
パートナーズ会発足の目的は、共同でSpursEngineの関連ビジネスを開拓し、さまざまな形でSpursEngineのユーザー企業を支援することにある。具体的な活動としては、共同でのマーケティング活動、共同での市場告知活動、各種イベントでの共同展示活動などが挙げられる。共同マーケティング活動の第一段として、SpursEngine Developers Forum 2008の中でパートナーズ会の参加企業がSpursEngineに関連する製品・サービスを紹介し、デモ展示を行った。また、2008年9月30日~10月4日開催の「CEATEC JAPAN 2008」の東芝ブース内にSpursEngineパートナーズ会の紹介コーナーを設け、参加各社がデモ展示を行うことを計画している。
参加企業には、ボード・ベンダーとして台湾Leadtek Research Inc.、アプリケーション/ミドルウェア開発ベンダーとして米ArcSoft Corp.、加Corel Corp.、CRI・ミドルウェア、台湾Cyberlink Corp.、ジャングル、ペガシス、トレンディがいる。システム・インテグレータとしてフィックスターズ、富士ソフト、日本IBM、東芝情報システムが参加している。
Leadtek社は、すでにSpursEngineを搭載したボード「WinFast PxVC1100」を開発した。Corel社はSpursEngineを搭載した東芝の「Qosmio」向けにHDビデオの編集が可能なソフト「DVD MovieWriter」を提供している。CRI・ミドルウェアは、同社のコーデック・ソフト「Sofdec」をSpursEngineに移植する予定。東芝情報システムは、ソフトウェア/ハードウェアの受託ビジネスに加え、SpursEngine用のソフトウェア開発ツールも提供する。東芝セミコンダクター社は、こうした各社の活動をバックから支援することになる。
SpursEngineは、東芝が開発したストリーミング・プロセサである。Cell/B.E.に集積されている「SPE((Synergistic Processor Element))」を四つ、さらにMPEG-2とH.264のエンコーダとデコーダを集積している。SpursEngineは、2008年6月東芝が発売したAVノート・パソコン「Qosmio」に搭載されている。SpursEngine を使用することによってMPEG-2からH.264への変換時間を、「Core2 Duo」(2.8GHz)を使用する場合に比べて約1/10に短縮できる。