台湾のLeadtek Research Inc.のChairman/CEO K.S.Lu氏は、マルチメディア・コミュニケーション・ソリューション・プロバイダとしてグラフィック・カードや単なるマルチメディア機器だけでなく、こうした製品・技術を組み合わせたビデオ・テレフォニーのような製品を開発・販売していくとしている。Leadtekは、売り上げの70%をコンピュータ・グラフィックス製品で占める。2006年の売上高は、約2億米ドル。同氏は、今後の台湾で重要な分野としてWiMAXやローコスト・パソコンを挙げる。
(宮崎信行=テクノアソシエーツ)
答 Leadtekは、電子産業の中で20年間ビジネスを展開してきました。Leadtekを一言で表現すれば、マルチメディア・コミュニケーション・ソリューション・プロバイダということができるでしょう。グラフィック・カードだけを開発・販売する企業でもなければ、マルチメディア機器だけを開発・販売する企業でもありません。こうした製品を組み合わせて、マルチメディア・コミュニケータ、例えばビデオ・テレフォニーのような製品を開発・販売しています。
答 売上高の約70%がコンピュータ・グラフィックス製品です(図1)。この分野で21年間市販ビジネスを展開してきました。ユーザーは全世界にいます。コンピュータ・グラフィックスは、今後もLeadtekのコア製品です。
答 コンピュータ・グラフィックス製品以外で、現在、注力している製品は二つあります。一つは、ナビゲーション用GPS製品です。この製品は売り上げの約15%を占めています。もう一つは、オーディオ・ビデオ・コミュニケーション製品です。例えばビデオフォン(図2)、ウェブ・ビデオ・カメラです。これは、立ち上げ途上の製品で、売り上げはまだそう多くはありません。来年は、ビデオ・テレフォニーのような製品が伸び、売り上げの構成が大きく変化すると考えています。
答 2006年の売上高は約2億米ドルです。2007年は横バイになるでしょう。2007年は当初、20%程度の売り上げの伸びを期待していましたが、立ち上がりが遅れた製品があったため、このような予想になっています。ただし、成長率としては常に30%程度を目指しています。2008年は高い伸びが期待できます。
答 従業員数は、全世界で約500人です。台湾では460人が働いています。全従業員の45%にあたる約220人が製品開発のための技術者です。
答 東芝が最近発表した「SpursEngine」のようなものがベスト・ソリーションの一つだと考えています。Leadtek では、HDTVに出力できるグラフィックス・カードはすでに製品化しています。しかし、ビデオに関しては、まだ適当なエンジンがありません。SpursEngineのようなものが必要になります。
答 HDビデオは日本が最も進んでいます。台湾はまだこれからです。
答 米国よりもドイツの方が普及しています。昨年ドイツで開催されたサッカーのワールド・カップがAV機器のHD化を促進しました。
答 ビデオ編集するユーザー数について正確な数字はわかりません。私の想像になってしまいますが、全体の1~2%以下ではないでしょうか。
答 次世代パソコンを普及させるための機能として、ビデオ機能を挙げることができます。例えば、ビデオ編集やトランスコーディングなどの機能が重要になると考えています。
答 WiMAXやローコスト・パソコンです。Leadtekは、来年、Flash OFDMに関連した製品を発売する予定です。Flash OFDMは、第4世代の通信手段です。われわれは、プロバイダ向けソリューションとして高速のデータ・モデムを開発する予定です。通信速度は25Mbpsになります。Leadtekは、現在、この分野では唯一のユニークな企業です。Leadtekは、そう大きな企業ではありません。そこで、成長が期待できるニッチ市場を狙っていきます。