「HDを体験してしまうと後戻りはできない」 - HD Processing Forum セミナーでCRI・ミドルウェア社が講演とHD動画のデモを披露

「HDを体験してしまうと後戻りはできない」
HD Processing Forum セミナーでCRI・ミドルウェア社が講演とHD動画のデモを披露

図1:CRI・ミドルウェア社・松下氏による講演 CRI・ミドルウェア社・松下氏による講演

 HD Processing Forum(当フォーラム) によるセミナー「デジタル情報家電・パソコン市場を牽引するHD化とその課題」(2007年12月19日開催)において、株式会社CRI・ミドルウェアの執行役員で研究開発部・部長の松下操氏が「ゲーム開発におけるHDムービーの現状と課題 ~Cell による1080p映像の再生~」と題した講演をHD動画再生のデモを交えて行った(図1)。

 CRI・ミドルウェア社は、ゲーム機や組み込み機器向けの動画再生システムである「CRI Sofdec」といった、ゲームなどの映像や音声を専門としたミドルウェア、関連ソリューション・サービスなどを開発、提供している。

ゲーム機の映像でもHD化が進行中

図2:PlayStation 3 によるHD動画再生デモ。使用するSPU(プロセッサ・コア)の個数を変えることで、滑らかな再生が可能になったり、逆にコマ落ちが発生したりする PlayStation 3 によるHD動画再生デモ。使用するSPU(プロセッサ・コア)の個数を変えることで、滑らかな再生が可能になったり、逆にコマ落ちが発生したりする

 ソニー・コンピュータエンタテインメント社製「PlayStation 3」やマイクロソフト社製「Xbox 360」向けのゲームソフトでは、既に約8割のタイトルがHD対応であり、今後は主要な家庭用ゲーム機すべてでHD映像の再生が可能になると考えられる。

 松下氏の講演では、エンターテインメント業界の企業らしくオープニングから ゲームタイトルを利用したHD映像のデモを活用、セミナー受講者の注目を集めた。

図3:セミナー会場内の展示スペースに集まった多くの受講者 セミナー会場内の展示スペースに集まった多くの受講者

 ついで、ゲーム向け動画システムの要求条件として、高画質、オプション機能の多さ、組み込みやすさ、などが必要であることを説明、同社が開発したSofdec の製品紹介も交えて、マルチストリーム再生やマルチリンガル機能、テクスチャムービーなどを、デモを交えながら解説した。

 デモンストレーションでは、PlayStation 3やXbox 360を実際に操作し、HD動画再生時に使用するプロセッサ・コアの数を変えることで、滑らかな再生が可能になったり、逆にコマ落ちが発生したりすることを実演した(図2)。

 結びでは、今後の課題として様々なコーデックへの対応、リアルタイムCGと実映像の融合などとともに、そもそもHDがゲーム映像で本当に必要か、という問題提起も行われたが、「HDを体験してしまうと後戻りはできないのも事実」として講演を締めくくった。

図4:CRI・ミドルウェア社のHD映像デモ CRI・ミドルウェア社のHD映像デモ

 同氏の講演に対しては、セミナー受講者から「HD映像の問題点と対応策が具体的に示されていた」、「デモが興味深い」、「参考になった」などのコメントが寄せられた。また、セミナー会場後方のデモ展示(PlayStation 3とXbox 360によるHD映像再生)にも多くの受講者が足を止め、説明員の話に耳を傾けていた(図3、図4)。(大場淳一=テクノアソシエーツ)

関連リンク:CRI・ミドルウェア社 ホームページ




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